10月23日、24日の2日間、島崎泉治商店の酒蔵で“クレッシェンド”主催のカウンターテナーとリコ-ダー、リュートのコンサート
「幽玄なる世界」が行われた。
茂木の地酒「泉月花」でお馴染みの島崎泉治商店は創業300年、会場の酒蔵は江戸時代中期に建てられ、築200年以上経った建物で、
酒の仕込みタンクが並ぶ蔵の中二階にステージと客席が設けられた。
カウンターテナーの小山裕之氏は都内在住で、群馬大学在学中「群馬大ヒルハーモニー管弦楽団」の指揮者を務め、卒業後音声生理学、
カウンターテナーの研究を進め、現在、指揮者、音楽家、歌唱・合唱指導、ボイストレーナーとしても活躍されている。
日本では数少ないリュート奏者の田村仁良氏は埼玉県在住、ルネッサンス、バロック期のリュート曲の研究と演奏活動を行っており、
後進の指導にもあたっている。
リコーダーの磯隆義氏は茂木町役場の職員で、大学在学中にリコーダーを専攻、古楽奏法、音楽学、アンサンブルの教えを受け、
卒業後各地で演奏活動を行っている。
また、現在、ルネッサンス期・バロック期の音楽様式について小山裕之氏に師事している。
コンサートは2日間とも17世紀イギリス・ルネッサンス期の歌曲を中心に披露、演奏の間にシェ-クスピアやゲーテの格言、戯曲の一部を朗読し、
歌詞の要訳を行い、解りやすく聞きやすいスタイルでステージは進行した。
約2時間のコンサートは音響設備を一切使わず、古い蔵の雰囲気と独特の響きが幽玄な世界を醸し出していた。
また、休憩時間と演奏後にコンサート会場となった酒蔵で造られた日本酒が振舞われていた。
木造の古い日本の建物とルネッサンス音楽のマッチングが独特の雰囲気を出していた。
春から夏にかけてはこの酒蔵で「能面展」が開かれ大好評を博している。
普段一般には開放されないが、町の貴重な財産ともいえる古い建物を活用した次の企画を検討しているよう。
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